今回のメンテナンスはキャノンデールのCAAD10のセミオーバーホールです。
いやー、キャノンデール大人気ですね。
こちらのバイク、2年ほど放置されていたとのことで、
なかなかな状態になっています。
グリスなどの油分に埃が蓄積してしまっているのと、
乗っていた頃の汚れがそのままなので、しっかりクリーニングしていく必要があります。
フレームは艶消しではありますが、なんだかくすんでしますね。
バーテープにいたっては加水分解していました。
ちなみのこのスプロケットですが、
キャノンデールって、まだ黒いスプロケットやってるんだって思ったら、
ちゃんとシマノのスプロケでした(爆
ヘッドの様子です。汚れはひどくないですが、錆が少し進んでいますね。
錆対策です。
追加でホイールもメンテナンスです。
さて、今回のメンテナンスでの注目点ですが、
ヘッドをばらすと、プレッシャーアンカーが浮いてしまっていることが良くあります。
このまま乗っていたのであれば、ヘッドにガタのある状態で乗っていたと思われます。
また、今回はカーボンコラムであるにも関わらずステムの上にコラムスペーサーを
乗せない状態で乗り続けていたようで、
カーボンコラム自体が変形してしまっていました。
フォーク単体にして謎のシールを剥がしてありますが、
先ほどの写真とフォークの向きは一緒です。
カーボンコラム上面に〇の痕がついているのが分かると思います。
写真では分かりにくいですが、上から見ると完全に凹んでしまっています。
今回は完全に割れてはいなかったため、ステムの位置を下げて、
ダメージがこれ以上に進まないようにして様子を見ながら使うことになりました。
場合によっては、走行中にコラム部分からもげていたかもしれないので、
非常に恐ろしい状態でした。
最近のカーボンコラムはかなりしっかりしてきているので、
ステム上を面一にして使用されている方をよく見ますが、
ステムとカーボンコラムとの相性や使用状況によっては、
カーボンコラムにダメージを与えてしまうこともあるということを
頭に入れておく必要があります。
また、ヘッドにガタツキがある状態で乗り続けることは論外で、
フォークだけではなくフレームをダメにしてしまう恐れもあります。
そういったことの無いように定期点検が大事だということですね。
フレームをしっかり磨いて、艶消しながら輝きを取り戻しました。
👍
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