今回のセミオーバーホールはこちらのバイクです

定期メンテナンスとしてセミオーバーホールのご依頼をいただきました。
実は、こちらのバイク、1年半前にもセミオーバーホールを行ったのですが、
シフトケーブルが切れてしまったのをきっかけに再度お持込いただきました。

その切れてしまったケーブルがこちら。
シマノ11sのSTIは写真のようにタイコから1センチくらいの所で、よく切れます。
ケーブルがSTIの中に内装されるようになってから、
よく見るようになったトラブルですね。

なんだか変速のフィーリングは悪くなったら、要注意です。

千切れたケーブルの破片を取り出すためにSTIのカバーを外しました。
ワイヤーの集合体のケーブルは千切れると
細かい破片がSTIの中に残ってしまうことがあるので、
千切れたケーブルと一緒に破片も残さないように除去することがポイントです。

ローラーに乗ることの多いお客様ですので、ヘッドの状態が気になるところでしたが、
前回施工したグリスがまだ残って仕事をしてくれていました。

あらためてグリスを塗り直します。

さて、シマノクランクの、チェーリングを固定している4ピンも要注意ポイントです。
今の4アームの形状になってから、非常に緩みやすくなった気がします。
特に、パイオニアなどのパワーメーターを取り付けるため、
一度4ピンを取り外している方などは、特に注意が必要で、
定期的に増し締めをしてあげた方が良いですよ。
これで、またしばらく安心して乗れますね。