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DOOR OF ADVENTURE RC4に参加してきました‼


先日、臨時休業をいただいた日曜日に

自転車版ラリーイベント「DOOR OF ADVENTURE Rally Cranking」(DOA RC4)に参加してきました。

自転車版ラリーイベントって何?って感じだと思いますが、

DOOR OF ADVENTUREでは参加当日の朝にコマ図と言われる、

ルートの案内書を渡され、参加者はそれを頼りにルートを自ら見つけ出し進んでいきます。


重要なポイントは、

コマ図を受け取らないとルートが把握できないということ。

コマ図を受け取ったとしても実際に走行しないとルートの詳細は分からない。

今回の走行距離は約130キロ。

そのうち、記憶の限り2/3がオフロード。バイクの担ぎはもちろん、引きずり、放り投げ有

スタートは朝の5時で、制限時間が12時間。

今まで4回開催されているが完走者が1桁だということ。

たしか、開催日の日曜日は嵐のような天気だった。


というところです。


イベント名のとおり、まさにアドベンチャーレースという感じです。

過酷なルートを走破する走力に加え、オフロード走行でのテクニック、トラブル対応等、

様々な能力が求められるため、ただ走れれば良いというわけではありません。


ルートは主に南房総の山の中をメインとしています。

大雑把に言うと富津地域をスタートし鴨川でUターンをするというもので、

その途中に、あの山やこの山を登ったり下りたり、担いだり、落っこちたり、

というものです。


参加する自転車ですが、特に決まりはありません。

一番多いのはハードテールのMTBですが、

シクロクロスバイク、グラベルバイク、ランドナー、e-MTBなど車種は様々です。

e-MTBなら楽勝だろうと思われそうですが、

先ほど伝えた通り、ルートの途中には担ぎもあるため、車重が軽いということも

完走に向けて重要な要素になります。

また、制限時間が12時間ですが、時間内に完走できる方は少なく、

バッテリーの電池切れという問題もあります。

(実際にE-BIKEで参加され時間外完走された方は、終盤バッテリーが切れてしまし、

大変な思いをされたそうです)

そんな中、私は、

シクロクロスバイク(リムブレーキ、カーボンホイール、チューブラー仕様)で

参加させていただきました。

また、このイベントの特徴かつ最重要要素でもあるコマ図を

ハンドル周辺に設置するため、参加者は思い思いのコマ図ホルダーを製作してきます。

私は、他の参加者の過去のブログを参考に

100均メインのDIYで写真のようなもの作っていきました。

ケースのサイドにノブがついていてコマ図をロールできるようになっています。


さて、当日は3時に起床。

4時に受付。

5時にスタートです。

受付からスタートまでは1時間ほどありますが、

受け取ったコマ図を自分のコマ図ホルダーに合うように加工しセット、

車検やライダーズミーティング等、やることはいっぱいです。


スタートは、2名ずつ一分おきにスタートしていきます。

私は42番だったので比較的後半に。

単純にエントリー順のようなので、エントリーのタイミングから

完走への戦略は始まっているのかもしれません。


さぁ、5時20分ごろ真っ暗な中をスタートです。

フロントライトはもちろん、ヘッドライトに、

テールライトをしっかりつけて走っていきます。

さぞかし、楽しい写真がいっぱい見れるのだろうと思われていると思ますが、

例の天候のおかげで、持って行ったデジカメは水没。

スマホは水没させるわけにはいかないので、

奥の方にしまい込んで出すことはありませんでした。


ということで、走行中の写真は残念ながらありません。

というか、正直、見せられなくて悔しいです。

あんなところや、こんなところを通ってきたんだぞ‼と伝えたいのに。。。


2キロほどで早速オフロード開始。

房総特有のガレた道を進んでいきます。

房総の山々は標高はさほどないものの、その険しさは有名で、

激しいアップダウンが続きます。

10キロも進んでいくと、これ道?これ進むの?と

参加者の頭の上に?マークがポコポコと出てきます。

コマ図と実際の道をにらめっこして、同じ道を進んでいた参加者が

だんだん右へ左へとそれぞれの道を進み始めます。

そんな中で、いかに自分を信じて他人に流されないようにするかも重要なポイントでした。


どうにかルートを見つけ出し進んでいきますが、

雨足が強くなり、進めば進むほど歩き(担ぎ)が多くなるので

目に見えてアベレージスピードが落ちていき完走が危うくなっていきます。

こういった思うようにいかないという点もDOAの醍醐味だと思います。


そんなところ、約50キロ地点ですが自分はフロントをパンクしました。リム打ちでした。

房総特有のガレた林道を調子よく下っている最中でした。

シーラント剤を入れていましたが無情にもシューシュー飛び散っていきます。

なかば諦めながらポンピングを続けると空気の漏れが大人しくなっていきます。

一度バイクに跨り少しでもと進めると、また空気はゼロに。

もうだめかと思いリタイアを考えましたが、

このイベントではリタイヤ後の処理も自分で行わなくてはなりません。

つまり回収は無しということです。

ですので、せめて走れる状態にしてスタート地点に帰らなければ。

もちろん予備のタイヤは持ってきていますが、

この雨の中タイヤ張り替えるのはめんどくさ過ぎる。

シーラント埋まってくれー‼‼‼と祈りながらポンピングしていると、、、

止まった。空気の漏れが止まりました。

しかも、少し空気圧高めでも漏れてこない。

一時はリタイヤも考えましたが、走れるんだったら走ろうということで再スタート。

本当に運が良かった。


ただ、ここからが地獄の始まりでした。

激しいアップダウンの続くDOAのルートですが、

後半のことを考え、登りはペースで、下りはそこそこペースを上げて、

アベレージを維持したかったのですが、

パンクのせいで下りでペースを上げることができなくなってしまいました。

おそらくシーラントの漏れを考えると2回目のパンクを埋めることは無理でしょうから。

しかも、カーボンリム、カンチブレーキ、雨のおかげで下りは常にブレーキング。

手のひらから腕、肩までパンパンです。

下りが慎重になった分をリカバリーするために登りと舗装路はほぼ全開。

休みどころが無くなってしまった。


そんな感じで、

鴨川のUターンポイントに到着。

荒れ狂う海の前でスタッフさんがバンの中で待っていました。

各参加者は途中にいくつかあるチェックポイントで通過の報告と、

各々の補給と休憩を行い再スタートしていきます。

私も基本同様ですが、ここではブレーキシューの交換を行いました。

新品をつけてきたブレーキシューも片道で交換間近。

過去の参加者のブログを拝見してブレーキシュー交換は想定済みでしたが。

下りのブレーキングが増える条件となってしまいシューがどれほど耐えられるのか、

ドキドキものでした。


往路は基本向かい風でしたが、復路は追い風となることが多く精神的に助けられました。

しかし、山の中でも意外と風が抜けており、ダートの下りで煽られ、

思い描いているラインから外れたり、崖の方に流されたりと気を抜く暇はありません。

時間が経てば経つほど風と雨は強くなり、ダートの道中は川のように雨が流れていました。

池のように大きくなった水たまりは、中がどうなっているのか、どれほど深いのか

分からないので慎重に進まなければなりません。

特に、特大水たまりの中には、こぶし2個分くらいのウシガエルが2、3匹潜んでいるので、

踏まないよう要注意です。


100キロを過ぎると、そろそろ体の限界が近づいてきます。

足は売り切れ、腰はこってしまい痛く、何度も立ち漕ぎでストレッチを行います。

下りのブレーキングで、腕はパンパン、手のひらは痺れ、首が凝ってきます。

担ぎの繰り返しで右肩に痛みが。

スタートからエネルギー補給に甘いものを食べ続けていたので、

なんとなく胃も重くなってきます。だからと言って食べないのは致命傷につながるので、

どうにか食べ続けます。この時は温かいご飯が食べたくて仕方ありませんでした。

頭から足先までビショビショ。雨対策なんて既に意味をなしていません。

比較的気温が高かったのはラッキーでしたが、それでも、下りや向かい風は冷えました。

バイクの方も何だか調子悪そうになってきます。特にチェーンは繰り返す雨と泥のせいで、

オイルが完全に抜けてフィーリングがコリコリしてきます。

このまま走り続けてはチェーン切れにつながるので、途中、持参したチェーンオイルを

つぎ足します。


そんな感じで、もうお腹一杯だよと考えているところに、

これでもかという担ぎ区間が目の前に現れた時は、落胆とかそういうことよりも、

普通に恐怖を感じました。

結構ギリギリな状態で、この後のルートがどうなるのか分からない中で、

リタイヤしたあと自分の力で帰らなければならないということを考慮した残りの体力、

荒天のなか日が暮れていくこと、などなど、色々頭をめぐりましたが、

ここまで来て、そりゃないよな、ということで頑張りました。

ラッキーなことに、いちばんピロピロしていた時に

前回参加者の方に追いつかれ、しばらく追走させていただきました。


最後のチェックポイントでスタッフさんが最後はフラット林道ですよ、

なんて言っていたけど、どの口が‼ってくらい上りましたよ(笑)

しかも、最後の林道が長かったこと長かったこと。

運よく経験のある林道だったのですが、精神的にきていたのか、

ものすごーーーーーーーーく長く感じました。

林道の出口に出た時の安堵感と、最後の海沿いの道が追い風で、

34×11のギアが回りきってしまい、時速40キロで爆走したことは忘れません。

そして、その先に見えてくるスタート地点つまりゴール地点で終わりです。


結果、20分ほどオーバーで時間内完走とはいきませんでしたが、

参加者の中では2人目の完走なので良しとしましょう。

そうです、時間内に完走できた方は1人しかいなかったのです。恐ろしや。


完走後、完走者と雑談をしている中で、あー疲れた、もうこんな思いは嫌だと思いながら、

次回はどんな自転車で参加しようかと考えているのです。

もう雨がすごすぎて意外と自転車がキレイですね。

正直、DOAの激しさが伝わらない。


次回は、比較的軽量なハードテールMTBで参加が良いかなと考え中です。

あらためてシクロクロスバイクで挑戦するのも良いのですが、

せっかく、これだけのコースを用意してもらえるのですから、

コースをしっかり楽しめるバイク構成にした方が良いなと思いました。

そう考えると、ガレの多い房総の林道ではパンクのリスクを抑えられる、

クロカンMTBくらいのタイヤの太さが欲しいなというところです。

最近流行りの40Cの入るグラベルバイクもグッドだと思います。

とりあえず、チューブラーとディスクブレーキを脱却することが

来年のバイク構成の基本目標です(笑)


最後に色々とハードルがあったともいますが、

イベントを開催してくださったスタッフの方々に感謝です。


次回もぜひ参加させていただきたいと思います。

お疲れ様でした。


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