今回のご依頼はホイールの組み替えです。
出来上がったのはこちら。
最新のZIPP 404 Firecrest Tubelessホイールのハブを
スプラグクラッチが特徴のOnyxRacingProductsのVesperハブに交換しました。
交換といっても、基本的には完全に組み直しです。
スポーク長も変わるので、スポークも新調しなければなりません。
特に今回は、別のホイールをバラしてVesperハブを取り出し、
ZIPP404のホイールをバラして、スポーク長を算出して、
その後、組立を始めるという感じだったので、
途中で組み合わせを間違えなように気を使いました。
さて、今回のカスタムのポイントはOnyxRacingProductsのハブ。
パッと頭に浮かんでくるロード用ハブのフリーボディはラチェット構造になっており、
空転させるとカチカチと音が鳴りますが、Onyxのハブには、それがありません。
Onyxハブの場合はスプラグクラッチという構造になっており、
一方向へは空転するが、逆方向に回すとハブボディとかみ合って
トルクを伝達するという仕組みになっています。
詳しくはOnyxRacingProductsさんの動画が分かりやすいです。
(1:00あたりからスプラグクラッチの動きが分かります)
ちなみに現物はこちら
さて、このスプラグクラッチの何が良いかというと、
ラチェット構造ではないので空転させた時(ペダルを止めた時)の
回転抵抗がとても少ないです。つまりラチェット抵抗がほとんど無いです。
また、カチカチといったラチェット音もありません。
そして、ペダルを踏みこんだ時、トルクがかかるまでのラグが無く、
トルク伝達が非常にダイレクトです。
下り坂でペダリングを止めた時、
立ち上がりの最初のひと踏み、
スプリントでのかかり、等
周りにひと踏み差をつけたい時に非常に有効かと思います。
なんだか、コロナでイベントが軒並み中止になってしまっていますが、
今のうちにカスタムして周りに差をつけておくのも良いかも。。
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