top of page

CAAD10をセミオーバーホール

  • 20 時間前
  • 読了時間: 4分

今回メンテナンスしたのは、こちらのキャノンデール CAAD10です。

パンクをきっかけに持ち込まれた車体ですが、普段は通勤で使用されているため、

一見するときれいな状態でも、各パーツにはかなりの傷みが見られました。

CAAD10は、カーボンバイクが主流になり始めた時代に、

「アルミロードバイクを本気で作る」という流れを

各メーカーに改めて意識させた名車です。

これからも通勤で気持ちよく活躍できるよう、しっかりメンテナンスしていきます。



今回のハイライトは3か所。

  • フロントディレイラー(FD)

  • ブラケットカバー

  • ブレーキ

です。


フロントディレイラー(FD)

まず、お客様から「フロントの変速がおかしい」とご相談をいただきました。

確認してみると、FDのケージ(羽)が大きく広がってしまっていました。

モデルはFD-5700(10速)。左が変形しているもの。右が新しいもの。

この頃のシマノのエントリー~ミドルグレードでは比較的よく見られる症状です。


フロント変速を繰り返すうちに、チェーンから受ける力によって

ケージが少しずつ広がってしまいます。

ケージが広がるとチェーンを十分に押せなくなり、変速不良につながります。

10速モデルということもあり、発売からかなりの年月が経っています。

その分、使用時間も長くなり、FDに蓄積された負担が現れてきたということでしょう。

もちろん、無理な変速によってFDへ過度な負荷をかけることも、

ケージが変形する原因になります。


広がったケージを曲げ直すこともできますが、

一度変形したものは再び広がりやすくなるため、基本的には交換がおすすめです。


今回は残念ながら純正部品がすでに廃番となっており、ご用意できなかったため、

お客様に部品をご準備いただきました。


ブラケットカバーの劣化

続いてブラケットカバーです。

ブラケットカバーはゴム製のため、長年使用すると汗や紫外線の影響でベタついたり、

劣化したりします。

シマノ純正のブラケットカバーは比較的高価な部品ではないため、

定期的な交換がおすすめです。

ただし、交換時にはケーブル類を取り外し、

STIレバー単体の状態にする必要があることがほとんどです。

そのため、今回のようなセミオーバーホールやケーブル交換のタイミングで

同時に交換するのが効率的です。


今回は、その中でもかなり劣化が進んだケースでした。

STIの下側ではブラケットカバーが粘土のような状態になっており、

触るだけで古い消しゴムのようにボロボロと崩れてしまいます。

STIの下側は内部メカが一部露出している構造のため、

ライダーがブラケットを握るたびに、崩れたゴム片が内部へ入り込んでしまい、

シフト操作が非常に重くなっていました。

STIは基本的に分解できないため、今回は見える範囲で内部を丁寧にクリーニングし、

できる限り異物を取り除いて対応しました。


ブレーキ

最後はブレーキです。

今回、ブレーキ自体の動作には問題ありませんでしたが、

何気なく点検していると違和感がありました。

確認すると、ブレーキ本体を固定しているナットが1つ欠落していました。

モデルはBR-5700です。

FDと同様に長年使用された部品なので、経年による影響も考えられますが、

個人的にはこのモデルはナットが脱落しているケースを比較的よく見かけます。

もちろん純正の補修部品はすでに供給終了となっているため、

適合する汎用ナットを用意し、ねじロック剤(ロックタイト)を使用して

緩み止めを施したうえで組み付けました。

年数が経過したパーツは、

メーカーの補修部品が供給終了となっていることも少なくありません。


そのような場合は、適合する汎用品を活用しながら、

できる限り長く使い続けられるよう工夫して修理を行います。


このような形で車体全体をリフレッシュしました。

もちろん新品同様に戻るわけではありませんので、

今後も経年による傷みとうまく付き合っていく必要はあります。


見た目もしっかり

今回は、お客様のご希望で、バーテープを上下で色分けした2トーン仕様にしました。

2色にするためにはバーテープを2本使用する必要があり、

見た目へのこだわりが詰まった仕様です。

さらに、ケーブルアウターも白で統一。

車体全体に統一感が生まれ、CAAD10らしいスポーティな印象を

引き立てる仕上がりになりました。

性能だけでなく、毎日乗る自転車だからこそ、見た目が気に入っていると愛着も湧きます。

メンテナンスと合わせてドレスアップも行うことで、

より気持ちよく乗っていただける一台になりました。


 
 
 

コメント


記事: Blog2 Post

©2019 by サイクルショップ ピーナッツ。Wix.com で作成されました。

bottom of page