一体型ハンドルに交換
- 5月29日
- 読了時間: 5分
近年急速に人気が高まっているのが
「一体型ハンドル(インテグレーテッドハンドル)」です。
ステムとハンドルが一体化された構造で、
ハイエンドバイクでは完成車状態から採用されていることも珍しくありません。
見た目のインパクトが大きいため「レーサーっぽい」という印象を持たれがちですが、
実際には走行性能にも大きく関わるパーツです。
この度、一体型ハンドルへの交換をご依頼いただきましたので、
一体型ハンドルへ交換することで得られるメリットについてご紹介します。
一体型ハンドルとは?
通常のロードバイクは、ハンドルとステムが別々のパーツとして構成されています。
一方、一体型ハンドルはこの2つを統合した構造です。
特に最近は、
ケーブル完全内装
エアロ設計
軽量カーボン構造
と組み合わせたモデルが主流になっています。
また、フレーム形状に合わせたデザインになっていることも多く、
完成車状態でのスマートな見た目にもつながっています。
メリット① 空力性能が向上する
一体型ハンドル最大のメリットは、やはり空力性能です。
通常の別体構成では、
ステム周辺の段差
クランプ部分
外装ケーブル
などが空気抵抗になります。
一体型ではこれらを滑らかに処理できるため、
前方から受ける抵抗を減らしやすくなります。
特に高速巡航時や向かい風では、
「少し楽に速度維持できる」
と感じるライダーも多い部分です。
最近のエアロロードは、
一体型ハンドルとの組み合わせを前提に設計されているケースも増えています。
メリット② 軽量化できる
モデルによっては、
カーボンハンドルとカーボンステムを別々に組むより軽量になる場合があります。
今回も、ハンドルはカーボン製でしたがステムはアルミ製だったため、
444g→365g
へ軽量化することができました。
「たった80g」と思うかもしれませんが、
ハンドルは自転車の中でも高い位置にあるため、
ダンシング時などに自転車を左右へ振る際、その重量差の影響が意外と大きく現れます。
ダンシング時の反応の良さや、ステアリングの軽快感にもつながるため、
大きなメリットがあります。
メリット③ フロント周りの剛性アップ
ステムとハンドルを一体化することで、フロント周りの剛性が高くなる傾向があります。
別体式の場合は、特定のチタンボルトへ変更することで
ステム周辺のカッチリ感を高めることもありますが、
一体型ハンドルでは構造そのものが一体化されているため、その必要がありません。
スプリント
ダンシング
高速コーナリング
こういった時にハンドルの剛性感を感じやすいです。
踏み込んだ瞬間の反応や、バイクを左右に振った時の一体感が向上し、
「操作がシャープになった」
と感じることもあります。
メリット④ 見た目が圧倒的にスマート
これはかなり大きな魅力です。
ケーブル内装対応フレームと組み合わせることで、
フロント周りが非常にスッキリします。
ハイエンド感
レーシーな雰囲気
完成車としての統一感
が一気に増し、バイク全体の印象が変わります。
一体型ハンドルの注意点
ポジション変更が難しい
最大の注意点はここです。
通常の別体ハンドルなら、
ステム長
ハンドル幅
を個別に変更できます。
しかし一体型は、一体なので
例えばステム長だけを変えたい場合でも、変更時は丸ごと交換になります。
また、別体ハンドルであればハンドル角度を送ったりしゃくったりして微調整できますが、一体型では自由度が少なくなります。
そのため、
フィッティングが固まっている
現在のポジションに不満が少ない
ことが導入の前提になりやすいです。
フレームとの相性
「一体型ハンドルなら、どのフレームにも取り付けできるのか?」というと、
実はそうではありません。
一体型ハンドルはフレームに合わせて設計されていることが多く、
専用品になっているケースも少なくありません。
特に、コラムスペーサーやトップカバーといった、
ハンドルとフレームをつなぐ部分の形状が専用設計になっていることが多く、
これらのパーツが使用したいフレームに適合するかが重要なポイントになります。
一方で、DEDA などは、これらのパーツをオプション設定しており、
ある程度さまざまなフレームに対応できるようになっています。
今回も、当初は「そのまま取り付け可能」という前提で作業を進めていました。
しかし実際には、一体型ハンドル側のトップカバーがフレームに干渉してしまい、
そのままでは装着できませんでした。
そのため、トップカバーを加工して取り付けを行っています。
このあたりは構造が少し複雑で、実際に合わせてみないと分からないケースもあります。
一体型ハンドルへの交換を検討している場合は、
事前にショップへ相談するのがおすすめです。
落車時のダメージが大きい
別体なら、
ハンドルだけ
ステムだけ
交換できる場合があります。
一体型では損傷箇所によって全交換になることもあるため、
ちょっとドキドキしてしまいます。
一体型ハンドルへの交換は、単なるドレスアップではありません。
空力性能
操作感
剛性
重量
見た目
など、ロードバイク全体のフィーリングを変えるアップグレードです。
特に最近のロードバイクは、一体型との相性を前提に設計されていることも増えています。
ポジションが固まっているなら、
バイクの完成度を大きく引き上げてくれるカスタムと言えるでしょう。













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